予想外に読まれていて、正直やめたいと思っている。
緊張して吐きそう。
イイネやコメントが全くつかなかったらどうしよう。
プレッシャーのあまり、器に入っている1000粒の米を箸でつまんで、別の器に移し替える趣味にも全然手がつかない。上の空である。
しかしはじめてしまったからにはとにかく言葉は下手くそでも自分の思いをキーボードに叩きつけていくしかない。
【前回までのあらすじ】
桃太郎に同道した犬はきびだんごの増額交渉をする前に自分が他の犬とは全く違う働きをする特別な犬であるアピールをするために、スキルを磨くことにした。
ポイントは自分の持ち時間をどうやって増やすか。他犬の力を借りたり、一回の労力で複数の成果を上げるといったことがポイントだ。
きじや猿が道中の鬼を殺してしまうのに対して、犬は他の犬と協力して落とし穴を掘り、桃太郎の目を盗んで、鬼たちから金品を奪っては他の犬に与えて、桃太郎には実績を示した。落とし穴のプロという犬がいて、その犬が鬼の通り道の情報をくれるのだった。
しかしそれも限界がやってきた。鬼の通り道の情報は次々ともらえるのに、自分だけでは穴を掘るのも限界だ。桃太郎の期待は膨らむばかりなのに、せっかくの有益な情報を処理しきれなくなってきたのだった。
【お前のモデルを普遍化する】
自分が特別な社員となり、会社の利益モデルに適したスキルを身につける以外に、もうひとつの給与交渉カードとして、お前の実績を上げる方法をマニュアル化して、仲間に伝授し、給料を上げるという方法があるのです。
営業であれば、部下にやり方を教えて営業チームをつくるのだ。
個人のスキルではいずれ給料アップに限界がくるし、実行できることも限られてくる。仕事がどんどん忙しくなってきて、週に20回していたジャストミートも19回に減ってしまうかもしれない。
※ジャストミートについては下記の記事をご参照ください
何回か給料をあげて貰ったとしても、さらに上を目指したいお前はやがて個人の能力の限界を知り、これからはチームで動いてより大きな成果を出してみたくなるのでございます。
この時、お前のやったきたスキルアップのノウハウは言わばテストであり、モデルケースなのですよ。
実績の無い人が突然チームのリーダーを任せられるとパニクってダメダメ上司になってしまうけど、お前は個人スキルを磨き、見事に実績を残したのだから、周りの同じ職種の人間はお前のやり方を知りたくてしょうがないわけです。
この時に無料でほいほいと同僚にスキルを教えてはいけない。特別な方法を行っているということだけ匂わしておけばいい。
教える前に社長に交渉だ。
「一人あたりの売上の平均は年間3億ですよね?俺はこの3年間、毎年4億つくってきました。それで社長も給料をあげてくれましたよね。今度は俺の部下として、◯◯と△△をつけてもらえませんか?3人で12億つくってみせます。そのかわり成功したら・・・」
今までお前が4億円で他の二人が平均の3億円だから、3人で10億だったのが、3人で12億。つまり平均値をあげてみせますよって話だ。
他の二人も怒られずに済むし、褒められて給料もあがるし、ふたりを引き上げたお前も給料上昇の余地が出て来る。平均3億の売上を一人だけ4億にしても、5億、6億とあげていくのは結構難しい。
それよりも3億しか稼いでないやつを教育して、3人で12億。この方が個人で伸ばし続けるより、上昇余地が残っている。部下につけるメンツは考えないといけないけどね。たまにイナゴ労働者みたいな人がいるからね。
こういう人をチームのメンバーに選んではいけない。
イナゴ投資家にして、イナゴ労働者の大佐です。 https://t.co/C8Kej36X42
— 大佐@海兵隊最先任上級曹長 (@colonel_pyon) 2017年9月25日
実際は自分が4億なら他の二人はノウハウを学んでもせいぜい3億5千行けばいいほうなんだけど、ここではわかりやすくお前と同じ金額を稼げるものとしています。
【出世はリスクなのか】
そういう考え方がある。責任だけ増えて給料は残業手当がつかない分下がると。
出世しないというのも、ひとつの人生戦略なんだけど、残業手当がつくという前提に依存しているので俺は危ないと考えている。
業績不信で残業手当がつかなくなるケースだってある。それを不満に思って労基に訴えたら未払い残業代払えずに会社が倒産・・・結局自分は仕事を失う。
それよりもスキルを磨いてそれに見合った収入をもらえるようにした方が、自分の人生を自分でコントロールできるので、安心感がある。
どんな泥棒もお前のスキルや知識を盗むことはできないじゃありませんか。
ただ、降ってわいたような出世は確かに要注意だ。自分がチームを作った場合じゃなくて、やらされたようなケースは自分自身にまだチームを率いる力がないこともある。
自分が成功していて、そのやり方を普遍化できて、教える自信があれば出世は思いのままなので、いくらでも受けるといいだろう。
ちなみに上司として(社長の期待通り)活躍できる人ってすごく少ないって知ってた?
知ってるか笑
お前の上司はアホですもんね。
ただ、自分が同じ立場になったときに別の人からアホ呼ばわりされるのは避けたいところだね。
社長はいま、人材不足に本当に悩んでいる。自分の代わりにチームを率いて収益を上げることができる人材がいたらめっちゃ金払うのになーって思っているんだ。
自分で手を上げることができるようにまずは個人的スキルを磨いておこう。
出世はリスクなのかって最初の質問にもどるけど、管理職という立場になれば、経営側の人間とみなされるので、労働基準法に守られなくなるし、責任も増える。たしかにリスクだ。
しかしこのリスクをそのまま受け入れるから問題なのである。
社長「今日から君に部長として働いてもらいたい」
お前「まじっすか!やったー!」
これがだめな例。
条件の付け方はこんな感じでどうかな?
53万「経営者側になるってことはいつクビになってもおかしくないわけですよね?」
社長「実績を残せばいいじゃないか自信がないのか?」
53万「部下の給与を直接決定できる権限と予算をください。それからいまのうちの会社は広告費の使い方がポイントなので、それを自由に割り振れる権限もください。予算は守りますので。社長が決めた広告の割り振りの予算で売上がもしもいかなかったら俺の責任になるというのは納得いかないです。」
社長「俺のやり方がわるいっていうのか!」
53万「違います。納得感の問題です。俺が広告予算を自由に使ったのに実績がいかなかったら100%俺の責任だから社長も首を切りやすいでしょう?俺も仕方ないなって思えますもん。でも売上に一番影響のある広告予算は他人に握られているのに売上の責任だけ負わされるなら俺は部長の仕事お引き受けできません。でも俺の条件を飲んでもらえるなら前任者の120%お約束します」
社長「達成できなかったら?」
53万「首でも減給でもお好きにどうぞ。ただし、達成したら給料は◯◯円アップでお願いしますよ。チームのみんなにもです。利益があがるわけだし、社長は損をしません。問題ないですよね?」
社長「わかった。やってみろ」
この53万て人は交渉上手だね☆
さて、こんなにうまくいくわけないけど、ニュアンスは掴んでもらえただろうか笑笑笑
何に責任を負わされるかによるけど、その責任にもっとも影響を与えそうな権限を握ることを条件として役職につかないと、それこそリスクなんだよね。
・新商品を予算内なら自由に出せる権限
・広告費の権限
・品質管理がノーと言っても無視できる権限
・交際費の増額
・事務員の増員や採用権限
リスクだけ請け負うからリスクなんだよね。
一緒に権限もらえば、リスクはかなりおさえることができるんだ。
野球の監督とかもやってるんじゃないのかな。
「監督やってもいいけど、あの選手をいれることが条件だ」みたいなことをね。
まとめると
・出世するにはチームを率いてやっていけるスキルが必要
・しかもそれはマニュアル化できてみんなに教えることができる
・そして背負わされる責任に、最も影響を与えそうな権限も責任と一緒にもらう
こうすることで役職をもらってもリスクをコントロールできるし、給料もあがるわけだ。
交渉のタイミングとか給与の条件とかを書くはずがどんどん違う話に脱線してしまったので、それはまた次の記事で。
もうええわ
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