エースだった【3416】ピクスタを売った。確定利益で4万円弱になった。400株72万を投資し、倍になるまで保有しようと、成長株投資をしてみようとはじめて仕込んだ株だった。自信もあった。
ところが結果400株のうち100株だけを残して売ってしまった。
それはこの前の決算で気になる部分があったからだ。
決算後の値動きを見ていると他の投資家も同じ懸念を抱いているなぁという気配を感じる。
PIXTAの決算説明資料のこの部分だけを見ていると、すべての項目で前年同期比を上回っていて、ものすごく順調そうに見える。
特に利益率の伸びが素晴らしい。
だけど、これを四半期単位の推移で確認すると、ちょっとびびってしまったんだよね。
2016年第2Qの売上が、第1Qより落ちている。
俺は第1Qの決算発表の時点で、上のグラフの青い線のような成長イメージを描いていいたんだけど、どうやら第1Qは大口の受注があったことで売上が伸びたということらしい。
グラフの中に「大口売上と3月の需要期の影響により上振れ」と注釈が入ってる。
たしかに2015年の第2Qの方が第1Qより売上低いから需要期があるのは理解できるんだけど、ちょっと第2Qの売上の下がり方が急角度じゃない?っておもっちゃったんだよね。
つまり2016年第1Qの大口売上の影響が相当大きかったと。
俺はこの単発の売上を全然評価できないんだよね。
PIXTAの株を買った理由はそのストック性にある。
一般人が写真をどんどん投稿して、蓄積された写真の中から、デザイナーが写真をダウンロードしてくれる。この仕組が素晴らしい。どんどん写真が貯まるほど、PIXTAの売上が右肩あがりに伸びていく。。。
こういう未来を想像してたのに、単発の売上で数字があがっていたんだったら、もともとの地力は第1Qの時点で判断できないなと思った。
ちなみにPIXTAは正直に第1Qの好調要因として大口売上があったことは決算資料にちゃんと書いてある。
俺が見逃していただけなんだけどね。
ただ、そうなるとさっきのグラフの青い線みたいな成長は期待できないと思ってしまう。むしろ2015の4Qと2016の2Qを線で結んだような成長ラインになるんじゃないだろうかと。
一応・・・右肩上がりには、なっている。
ただ、角度が全然違うので、これはちょっと時間かかりそうだなと、そう判断したんだ。
となると、総資産の少ない俺が400株も持っていたら危ない。
ただ、一応成長はしているし、利益も十分出ているから全部売り払わなくても良い。
そんな判断をして300株のみ利益確定をしたということなんです。
これは一応含み益あったけど、俺からしたら損切りしたような気分だわ。
俺の分析が間違っていて、このままぐーんと伸びて行く可能性もあるし、そのほうが俺も100株を活かせてうれしいけど、反対の状況を想像したときにちょっと怖いからね。
ちゃんと自分の頭で考えた結論だから、どういう結果でも後悔はしないでおきたい。
で、どうして売上が鈍化したのかという想像なんだけど・・・。
結局買い手が少ないんだと思う。
つまりデザイナーさんとか制作会社が。
1Qの決算の時に、チラシテンプレートを配布しはじめたけど、あれが俺の推測を裏付けているんじゃないかな。
ようするに、デザイナーさんじゃない人でもチラシが作れれば、写真を買ってくれる人が増えるんじゃないかってことだね。
逆に言うと、もうある程度、デザイナーさんにはPIXTAが浸透してしまって、これからはその層だけを狙ったら増加率が低いんじゃないだろうかと。
あと、定額販売を伸ばす手法として決算資料に「営業によりマルチシートライセ
ンスプラン(※)の契約が増加」とあった。
これ、営業ってどんなことをしているんだろう。電話がけとか訪問をするんだろうか。俺が想像している「いわゆる営業」だったら、やっぱり新規の顧客が取りにくくなっている状況を想像してしまう。
ほったらかしでお客さんが勝手にダウンロードしてくる状況はもう終わって、営業をかけないとなかなか契約に結びつかないとすると、これはコストもかかるし、業界の厳しさを想像してしまう。
ただ、1Q大口受注をもっと能動的につくりだすための営業ならそれは考え方として面白いなとおもった。
【新規開拓】
無料チラシテンプレートで非デザイナー層を開拓
SEOの強化によって、WEBからの流入を促進
【客単価、リピート率アップ】
営業により定期サービスを促進
ついでに大口客を狙う
【新商品(サービス)の開発】
動画サービスとカメラマンマッチング
やるべき手立ては次々と打っているように思える。
ただ、いまのままだとまだ火が着くまで時間がかかりそうなので、とりあえず全部は売らずに100株保有ってことになっちゃうなー。
どこかでブレイクスルーがあるはずなので、それを見逃さないようにしていきたいな。