SBI証券はFXで建てた米ドルを1万通貨単位で、現引きすることにより、米国株資金にできるらしい。
俺は毎月15万円分、米国株を購入しようと決めた。それにより将来的に1000万円投資することができれば、4%の利回りの米国株ばっかりを買っているので年間40万円の配当を受け取れるのである。
これを決意したのが3ヶ月ほど前で、日本株を売り払って徐々に米国株への移行を進めてきたんだけど、ここに最近、迷っていた。
だいたい100円~102円で1ドル買えていたのに、なにやら円安になってしまい、104円になってしまった。このままさらにドルが騰がっていくなら、今のうちの104円でも米国株を続けて購入するべきなんだけど、下がるかもしれないし、身動きがとれない。下手に安くドルが買えていただけに、買い増しを躊躇してしまっている。
そこで、SBI証券の出番だ。こいつ経由で米国株を買うことで手数料がぐっと抑えられるし、スワップ金利もつく。
難点は現引きするために105%の証拠金が必要なことくらいだ。
まず、手数料なんだけど、マネックス証券が25銭の為替コストがかかることに対して、SBI証券のFXのスプレッドなら0.5銭だ。1/50で済むわけだから、これは積もっていくと大きい。1万米ドルあたり2450円の差がつく。
また、現引きするまでの間、スワップ金利もつくわけで、これが2016/10/15のレートだと1日24円。
104万円預けて24円/1日だから年利で0.8%だ。
しかも最初104万円あるわけじゃなくて、俺の場合は月に15万円ずつ積み立てて、現引きできるようにするわけだから、実際はもっと利率がいい。
いま40万円の証拠金で104万円分のドルを持っているので、いまのまま積立てずに40万円の証拠金で運用すれば年利2.1%のスワップポイントがつくことになる。
まず、104円の米ドルが105円、106円と上昇したケースを考えることにする。俺は年間4%の利回りの米国株を買うべく、FXで資金を積み立てていくわけだから、108.16円まで米ドルが値上がりしたら、いま建てたFXのポジションは決済する。これで104万円分の利回りを同じ額を手に入れたことと同じだと考えてみる。
そのあと、トレンドがさらにドル高になりそうな情勢ならまた108円でポジションをつくって、積み立てていく。112円なったらふたたび利確。米国株じゃないけど、もともと米国株のための資金で米国株と同じ利回りが得られたわけだからOK。
仮にドルが下がった場合は、しばらく様子は見るものの、あまりに激しくさがったら現引きして、FXでの損失はなかったことにして、その資金で米国株を買う。
これは一見損をしているように見えるかもしれない。FXなどせずに、米ドルが下がってくるのを待ってから買えばよかったわけなので。ただ、俺は米国株に定期的に積立をすると決めているわけで、それなら104円、105円と値上がってもそこでドルに振り替えていく必要があったわけなんだ。なので、米ドルをかわずに放置するという選択肢がそもそもなかったわけだから、むしろ普通に積み立てていくことと比較すると、スワップ金利の分だけリスクヘッジできたと考えたい。
ただし、普通に積み立てた方がスワップ金利よりも米国株から高い利回りを得られていたことにはなるけども。とはいえ、スワップが1日あたりに付くのにたいし、米国株は毎月~四半期ごとなわけで、短期間に値動きがあるようなら、年利4%以下になっていた可能性もある。
この方法だと、仮にリーマンショック級のことが起きて一気に10~20円ドルが下がっても、現引きしてしまえば関係無い。必要なのはレバレッジをきちんとおさえてリスク管理することだ。
ただ、ながーい期間でみると円安ドル高になると俺は考えていて、そういう意見の人も多い。日本は人口が減っていくのにたいし、アメリカはまだ増えているらしいので、経済発展はアメリカの方がそりゃーするでしょ。
となるとドル高の可能性にかけて、FXで稼ぎつつ、下がったら現引きして米国株に当ててしまうやり方をとった方がトータルの資産が増えるんじゃないかと。
FXで買ったら即利益、負けても米国株にもともと転用する予定の資金が予定通り米国株に変換され、スワップ金利のおまけ付き。
きちんとレバレッジをおさえて運用できれば良い作戦だと思うのだけどどうでしょうか。