博多駅から大阪方面へと戻る途中の新幹線の中で俺のスマホが震えた。
新幹線の中では眠ることが多くて、俺はいつものように座席前方の網状のポケットにスマホを突っ込んで、ぐーぐーと華麗にいびきを奏でていたのだけど、不意に寝返りを打ったときに目が覚めて、今、何時だろうとスマホを手にした瞬間に、管理会社からの連絡をスマホの画面上で確認した。
良い知らせか悪い知らせかどちらだろうか。
ひと呼吸置いてから俺は通話のボタンを押し、耳に当ててモシモシと少し格好いい声で応答しながら新幹線のデッキへと足を運んだ。
はい。
はい。
ほんとですか!
ありがとうございます!
はい。
わかりました!
はい。
了解です!
お待ちしております。
内容は良い知らせだったのに、俺は通話を終えたあと、激しく後悔した。
せっかく決めてもらった仲介さんに、俺はなんでありがとうございます!!って言えなかったのだろう。
後日ちゃんとお礼に伺おう。
家賃保証会社の審査が通り、いくつかあった懸念事項も納得頂いたという。
あとは契約書にサインするだけで、それは明後日には執り行われるとのことだった。
ボロ戸建に、ほぼ入居がきまったに等しい状況だ。
俺は子供の頃から漠然と憧れていた不動産賃貸業をはじめて、もうすぐ大家さんになれるのだ。
Twitterにはたくさんのカリスマ大家さんが毎日楽しそうにDIYやらキャッシュフローアップや買い付け成功の報告をしているけれど、彼ら彼女らみんなはじめは俺みたいにゼロからスタートしたはずだ。
この先、俺もロバートキヨサキみたいになるわけだけど、今日という感動的な一歩は忘れないようにしよう。
どんな商売だってそうだ。この時のありがたい気持ちを忘れないでいたら、この先にそれが繋がっていくに違いない。
アフィリエイトしてる人も、一番最初の入金て嬉しかったよね?
眠気は一気に覚めてしまった。
今日はお祝いしなきゃな。
小さいビールでも飲もうかな。
たくさん飲むと酔っちゃうからな。
まだ、入金があったわけでもないし、契約書もまだなんだけど、嬉しくてたまらないので、このブログに文字として落としておきたいと思う。
新幹線から見える景色はピッカピカに晴れていて、(これを入力してる最中にトンネルに入りました)ずっと遠くまで畑が広がっている。
(トンネル抜けたらマンション群でした)
いやー、いいじゃないか。
利回り低いけどいいじゃないか。
めちゃくちゃ気分がいい。
16号車から1号車まで走り抜けて、そのまま窓から飛び降りて新幹線と併走したいような気持ちだ。
新築アパートが無事に勃って満室になったら、きっともっと嬉しいんだろうな。
毎日本を読んで、不動産屋さんに電話して、工務店探して、仕事が忙しいけど、やってよかった。すごい楽しいぞこれ。
仕事って楽しいよね。
仕事が楽しくない人はきっと自分のために働いてる実感を得難い職場なんだろうな。
よし。まずは第一歩だ。
調子乗らないように、コツコツ頑張ろう。
いつもクソブログを読んでくれてありがとう。
お前らは愛してるぞ。
もうええわ。