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日本国内を旅するエリート営業マンのブログです。マリオットボンボイプラチナ会員、ANAプレミアムメンバー。たまに投資もします。

【9466】アイドママーケティング・コミュニケーションをお試し買いしてみた

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昨日、アイドマをお試し買いしてみた。

月曜日、火曜日と日経平均がさがったけど、アイドマにはそんなに影響を与えなったし、6月24日付近を底に、じわじわ上昇に転じている様子から、そんなに落ちないでしょうということで、100株くらいならお試し買いしてもいいだろうと考えるようになった。

 

俺がこの会社に興味をもった理由は前回の記事で書いたんだけど、もう少し掘り下げて考えてみたい。

ほかの人のブログでも書かれていた、11人がクライアントに常駐しているという情報を俺も決算短信の中で発見できた。

この状況をライバル会社の視点から見てみるとこれはそうそうひっくり返せないなと想像できる。

俺はここにストック制を感じたんだよね。

一般的に小売業というは52週MD(まーちゃんだいじんぐ)と呼ばれる販売方法で売り場管理されている。

お客さんが飽きないように、季節のニーズに沿えるように、売り場を52週単位で変更していき、その時期にあった商品PRできるようにしていく。

んで、このやり方はだいたい前年実績を考慮されるんだけど、うまくいった企画はだいたい翌年もその翌年も採用される。

アイドマはこの52週MDと深く関わっているはずだ。その週に、世の中でどんなニーズがあるのかをデータ解析し、売るべき商品を提案する。それが採用されたら商品の調達がなされて、アイドマがその商品をPRする折り込みチラシをデザインし、印刷に回す。

小売業からみれば販促部門をまるごと外注したような感覚だろう。

アイドマはこの折込チラシに自分たちの費用を乗っけて小売業へ請求するわけで、アイドマの提案で実績がちゃんと出ている限り、来年も、再来年も52週MDにのっとって仕事をもらい続けることができる。ここにストック性を感じた。

 

拡大についてはいろんな方向が考えられる。

ひとつは店舗数の増加。これによって折込チラシの配布枚数が増える。それから発行頻度。これはすでに52週全部撒いてるかもしれないけど、小売店によっては月に2回のところがあって、それを毎週にするような提案も当然行うだろう。

ここまではひとつの小売店に対する期待値で、ほかにも新規開拓で新しい小売店をクライアントにできれば、そこからもチラシの仕事を貰える。

 

また、アイドマは売上の50%がバローからもらっている。バローは岐阜県の会社で、中部エリアを中心に活躍している実力のあるスーパーだ。

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やたらめったら全国展開していないのがいいよね。結局スーパーってこういうかたちが一番生き残る気がする。全国展開したら、パッケージが統一化されて、地域ごとの味の好みとか配慮できなくなるしね。

 

アイドマに話を戻すけど、バロー一社から50%も売上をもらっているということは、他の小売店の深耕ができれば、さらに売上が伸びる余地があるように思える。

 

また、商品原価に相当するチラシの印刷料金だけど、刷れば刷るほどに単価が下がる。いま、原油も安くなっているし、海外から安く紙も買える。そうなると業績が拡大するほど、原価率が下がっていく構造になるので、ここのビジネスモデルにも魅力を感じてしまう。

 

チラシのデザインについては現在人件費の安そうな富山で行っているみたいだ。

ここも海外にデザイン拠点を移せば、さらにコストを削減できる余地がある。

 

30店舗ある小売業にひとつの仕事をしても、100店舗ある小売業に販促提案をしても、実際にやる提案業務の業務量はたぶん変わらない。だから、アイドマは拠点あたりの印刷枚数というかなんからの仕事ボリュームと人件費のバランスを強く考慮しているはずだ。

第二、第三のバローはどう考えても地方に存在するはずで、浜松ではなく、掛川とか宮城に拠点がなくて、青森にあるとか、長野とか。よくわからない場所に拠点をつくっているのは他府県のバロー的スーパーを狙い撃ちで営業をかけているためだと思うんだ。

これが事実なら営業効率がまことにいい。

お金になる企業かそうでないかを選んで仕事をしていることになるので、忙しいけど利益がでないという状態におそらく陥ることがないだろう。

 

そんな風に分析してみて、お試し買いしたんだけど、29日の第一四半期の決算、果たしてどうなるか笑