えーと。
ロスネフチはロシアの国営石油会社である。ロシアは原油を輸出することで国際舞台での発言力を高めていったんだけど、原油が下落していて、このロスネフチが大変ピンチらしい。
ロスネフチはBPが50%の株を所有していた石油会社TNK-BPを買い取る時に、けっこうな借金をした。BP側はTNK-BPを売って125億ドルを受け取り、さらにTNK-BPの親会社となったロスネフチの株を19.5%取得し、ロスネフチの備蓄石油を資産として計上できるようにし、メキシコ湾の石油流出で弱っている財務体質を補強しようと言う狙いがあった。
原油の価格が高い時は、ロスネフチも好調で大威張りだったんだけど、原油が下落し、TNK-BPの株を買うときに借りた借金の支払い期限が迫っていて大ピンチなんだという。おまけに経済制裁で西側諸国の銀行はどこもロシアにお金を貸してくれない。
そんな状況なので、いまやロスネフチの株をロシア政府としては売却したいらしいんだけど、買いますよって名乗りをあげたのが中国(CNPCという企業)らしい。
ロスネフチの経営権を握る取締役は総勢9名。現在BPが19.5%の株式を所有しているため、そのうち2議席。ここに中国のCNPCの資本が入ると、中国も2議席となり、9名中4名がロシア以外の人が取締役になるという状況らしい。
経営が乱れてしまいそうだよね。
ふと思ったんだけど、BPも財務状態よくないよね。
これって中国のCNPCがBPから株を買っちゃうようなことにならないだろうか。
そうすると中国とロシアのパワーバランスがかなり肉薄することになる。
そして、BPにとっては得なのか、損なのか。
ロスネフチの備蓄石油を資産計上できるとは言え、ロスネフチ自体の株価がだいぶさがっているらしい。既に評価損がでている。
その評価損分の穴埋めをするような金額で中国がBPに迫ったら・・・苦しいBPはロスネフチの株を手放す、ということが起きるんじゃないだろうか。
ただひとつ言えることは、BPが儲かればそれでいい笑
俺の株価よ、どうかあがってくださいw
今のところ順調に上がっている。このままどんどん行ってください。
それにしても中国のエネルギーへの執念はすごいな。結局エネルギーを制するものが世界を制するという確固たる考え方があるんだろうなぁ。