もうね。個別の銘柄をまじめに調べると大変なんだよ。無知なもんだから知らない言葉とかにぶちあたって、それを調べるのにすっごい時間くうし。
なのでおおいに絞っているんだけど、このピクスタはそんな絞りにしぼった個別銘柄のひとつなんざます。
いいですねー!
爆発的に伸びてる感じじゃないけど、着実に階段を登っている感じ!国内ではシェア1位なんだからネット企業だからと言って、無理して走らなくていいからねー☆
・・・と、お母さんが息子を見守る気持ちでこの決算を温かく評価したい。
通期計画の利益予算が若干低すぎる気がするんだけど、第一四半期から予算割ってたら不安で仕方ないし、これくらいでいいよね。
広告費とかがっつり使うのは第二四半期も同じくらい好調だったらでいいじゃない。ね?
「過去最高額を達成」なんて素敵な響きでしょうか。
ところで去年の第三四半期って何があったんだろう。なんか投資したんだろうね。
そこからはまさに綺麗なV字回復!このまま美しく2016年度をフィニッシュしてください。
広告費と人件費という2大コストが横ばいにも関わらず売上はアップ!会社が筋肉質になってきたってことかな。日進月歩のwebサービス業界、油断せずにがんばって!
人件費が横ばいなのは、例のシステム開発がうまくいったのかもしれない。写真を審査するために効率を上げるシステムを導入したよね?たしか。
販売すべき写真は増やさないといけない、ただし、クオリティは落とさない。これを実現するには人の手で選別がある程度必要なはずなんだけど、そのシステムとやらでうまくクリアーできている模様。よしよし。いい子だ。
あと、広告費なんだけど、サイトリニューアルでSEO効果があがったらしい。ちょっと怖いんだけどねー。SEOって。アルゴリズム変わったりすると途端にアクセスが激減したりするからな。
でも昨年9月に上場したことでピクスタの知名度が上がってきているから、単純に検索する人が増えるだろうってことと、検索エンジン側でも高品質なコンテンツを認めて、集客環境はむしろ追い風って感じがする。このあたりは社長の古俣さんにブレはないはず。ネットショップお兄ちゃんと立ち上げて、年商1億つくってるから、その成功経験がベースになっているに違いない。
SEOで集客うまくいくなら、かなり低コストで売上あがっていくわけだし。
クリエエイターのみなさんも、写真のタグ付けとかカテゴリー設定頑張ってくださいねー。検索エンジンに引っかからないと売れませんよー。
今回唯一気になる数値がこれ。単品販売減ってるねん。。。
いままで単品販売で買ってた人が、定期に移行しているから、ヘビーユーザー化は順調と言えるだけど、新規が増えてないよねー。平均単価が上がっているってことは、品揃え、写真の質ともにユーザーの満足度が高いと予想できる。
でもこの単品販売がこのまま減っていくようなことになれば、会社としてはたぶん広告費を上げることになるんじゃないだろうか・・・って思ったんだけど、実は既に次の一手をピクスタは打っている。
これな。この数字が増えると経営が安定するねん。
増加率でいくと126%なんやけど・・・件数が769って数字としてはちょっと少ないねー。100倍くらいほしいとこですね。
そうなると単価落とさないと無理だろうからあんまり規模を追求しないで、堅い経営を続けていくのかな。どっかで勝てるなら勝負をしてほしいけど、負けそうならやめといてください笑
これも問題なし。ちゃんと素材も増えているのに人件費は横ばい。すばらしい。そしてこの数値だけは減ることがないからね。これがこの会社の一番の強み。
Amazonでいうロングテールを実現しようと思ったら、Amazonは取り扱い商品点数を伸ばすために本以外の分野へ進出してでも品揃えを増やそうとしたよね。
それくらいネットの世界では品揃え=売上なんだけど、ピクスタはデジタル素材扱っているので、かなり有利に品揃えを増やせる。
現物資産と違って、在庫をもたなくていいし、腐ることもないし、倉庫もサーバーだけでいいし、売り切れという概念もない。
ほぼ無敵の商材なんだよねー。
一点気になるのは税金くらいだな。売れてはじめて利益がでるわけなんだけど、売れもしないのに資産として計上されて税金かかったりしないのかな。
あくまで写真の所有権はクリエイターのもので、ピクスタは委託販売をしておりますってスタンスなんだろうか。
今度IRに聞いてみよっと♪
■今後のポイント(俺独断のもの)
なんと言っても新規ユーザー数でしょう。
これについて打っている手というはひとつ目は多言語化。新しくタイ語のサイトがリリースされているよ。ちなみにタイのクリエイターも獲得できるわけだから、コンテンツの充実も兼ねているんだな。これが。
二つ目はチラシテンプレート素材の提供。これは本当に頭いいなーって思う。おそらくいまのピクスタのユーザーを分析したんだろうね。そうするとデザイン事務所が多かったんじゃないだろうか。俺の予想ね。そうだとするとデザイン事務所だけを相手にしていたら数に限りがあるから新規ユーザーが頭打ちになるよね。
そこで、ピクスタは考えた。(俺予想ね。しつこいけど)
デザイン事務所に仕事を発注する人は誰なんだと。
それは店舗経営者とか、チラシを作りたい人だ。この人達がデザイン事務所に発注しなくてもチラシが作れるようにテンプレートをつくろう。そうすれば写真を買ってくれるユーザーの裾野が広がるんじゃないの?と。
これ、うまくいくかどうかはまだわからないけど、たぶんこういうことだと思うんだよね。狙いが見える良い一手だと思う。うまくいってほしいな。
3つ目は動画素材の配信強化
ホームページの歴史をみても、けっこう最初は個人が牽引するのよ。例えばユーチューバーも結局個人が活躍している。でも、そのあとはやっぱり大企業がぐいぐい出てくる。アフィリエイトも最初は個人で儲かってたけど、だんだん企業がシステムと人員と資金をつかって席巻していったよね。
そんなわけでTVCMにかわって台頭してきたネット動画広告にもそのうち大手がシェアを広げていくよね。もうそうなっているのかも。そうなると写真と同じような素材ニーズが増えるのではないかと、ピクスタは考えた模様。
ピクスタの決算資料の2016年度サマリーにこう書いてある。
「動画配信サービスや動画広告の急速な普及によるニーズを確実に取り込むために、素材調達から活用促進のための施策を実施」
これがうまく行けば、また動画ユーザーは写真ユーザーたちとは違う人ってことになるんだよね。
ただ、これはほとんど新規事業に近い投資が必要になってくるから、けっこうコストはかかってくるかもしれない。
でも段取りはたぶん写真と同じだからきっとピクスタはうまくやるでしょう。
そんなわけで、この決算を見る限りとても順調。唯一の不安である単品販売の鈍化にたいしても複数の方法で先手を打って利用者獲得の手立てをとっているので、そこに企業としての奢りは見えない。
まだまだ伸びるんじゃないでしょうか!
ま、明日(もう今日だ)の株価はそこまで騰がらないだろうけど笑
(騰がるといいな・・・てか、騰がれこのやろう)