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【考察】つみたてNISAを広める今までにない方法を考えてみる

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ピンポーン・・・

 誰かがインターフォンを押したので、あたしは思わず空気を吸うのをやめた。やってきた誰かはドアに耳をくっつけて、部屋の中の様子を伺っているかもしれない。そんな気がする。あたしがキッチンを歩く音、冷蔵庫を開け閉めする音、テレビのアナウンサーの声。何一つ物音を立ててはいけない。わたしが息をする音だって聞こえてしまうかもしれない。心臓の音だって気になってしまう。

 宅配の人だろうか。NHKだろうか。もしも幼稚園の先生だったら大変だ。お母さんから絶対に玄関の扉を開けてはいけないと言われているのに、先生だったら開けなさいって言われてしまう。そのあとあたしがお母さんにひどく怒られることになる。それは恐いし。困る。

 誰かの足音が玄関から聞こえるたびに、お母さんかも。お母さんが帰ってきたのかもと一瞬胸が弾むけど、ピンポーン・・・というチャイムの音でがっかりする。そのあとすぐに緊張する。お母さんだったらチャイムなんて押さずにガチャっと鍵を開けて部屋の中に入ってくる。お母さんが帰ってきたときのガチャッという音があたしは好きだ。

 

 今までも「お留守番しててね」と優しい顔で出掛けて、2、3日帰ってこないことは何回もあった。普段はタバコを何本も吸ってイライラしているお母さんも、お出かけの前には別人みたいに綺麗にお化粧をして、お洒落なお洋服を着てニコニコした笑顔で出掛けていく。「お母さんのお洋服可愛い。」あたしがそう言うとさらにご機嫌になってお小遣いくれるし、頭も撫でてくれる。怒ったときはコップの端っこでゴツンとやられるのに、お出かけ前のお母さんは可愛くて素敵で優しい。だから本当は寂しくても「いってらっしゃい、あさみの面倒はちゃんとあたしがみるからね」と笑顔でお母さんに言うようにしてる。

 

 お留守番の時、あたしはお腹がすくとコンビニに行って、もらったお小遣いでお菓子を買う。「一番安いお菓子はどれですか。」店員さんに聞くとうまい棒を指差して教えてくれる。いろんな味があるので、あたしはうまい棒が大好き。ご飯は自分でつくれないから、お母さんからもらったお小遣いでうまい棒を買って、大切に少しずつ食べるのだ。一度調子にのって食べすぎてしまったことがあった。お母さんはその日の夜のうちに帰ってくることもあれば、3日間帰らないこともあるのに、あたしは全部食べてしまったので丸一日お腹ペコペコで過ごさないといけないことがあった。あのときは辛かった。だから用心して大切に大切に食べるのだ。時々余ったうまい棒は使っていないタンスの奥に隠しておく。こうすると次に困ったときに食べることができる。

 

 今日でお母さんが帰ってこなくて7日目だ。カレンダーに×をつけているので数えればわかる。こんなに帰ってこないことは今までなかった。もう隠しておいたうまい棒も全部食べてしまった。このまま・・・このままお母さんが帰って来なかったらどうしよう。あたしはお父さんが帰ってこなくなった日のことを思い出した。ずっとそこにあったテーブルと机がまるごと無くなってしまうような寂しい気持ち。毎日見慣れた部屋の見慣れた景色だったのに、お引っ越ししたみたいに突然からっぽになったみたいな、そんな気持ち。これでお母さんまでいなくなったらどうしよう。どうしよう。

 

 ん・・・

 

 あさみが少しうごいた。まだ1歳のあさみはミルクが必要なのに粉ミルクがなくなっってしまった。あたしがミルクを作る時に火傷して、うっかりシンクにミルク缶ごとこぼしてしまったのだ。あたしがその時にとっさに思ったことは、おかあさんに怒られる!だった。あとのことを考えずにこぼしたミルクを全部コンビニでもらった袋に入れて、ゴミ箱に捨ててしまった。お母さんに見つからないようにってことだけ考えていたんだ。あのときはこんなにお母さんが帰ってこないなんて知らなかったから。

 

 ん・・・

 

 あさみがまだ痒そうに身をよじっている。お腹が空いて泣きじゃくっている小さい妹をあたしはどうにもできなくて、ずっと背中をさすっていただけだった。お腹が空いているから泣いているのに、あたしは背中をさすっているだけ。ずっと何時間もお腹をさすっているとあさみはだんだん静かになっていった。花火の時のろうそくがどんどん短くなって、ゆらゆらと頼りない火がやがて消えてしまうみたいに、あさみはどんどん静かになっていった。あさみがこのまま死んじゃったらどうしよう。そしたらきっと・・・きっとあたしはおかあさんに硬いコップの底で打たれてしまう。

 

 どうにかしなきゃと思ったあたしは、冷蔵庫に少しだけ残っていた牛乳を哺乳瓶にいれた。牛乳からはへんな臭いがしたけど、少しだけなら大丈夫だと思った。それを飲ませたのが昨日の夜で、そのあとからあさみの顔や背中、お腹、ふとももに赤いぶつぶつができはじめた。ぶつぶつはどんどん大きくなって、大きなぶつぶつになっていった。あさみは痒そうに身をよじる。ヒューヒューと息をして、ゴホゴホとあさみが息苦しそうに咳き込むたびに浮き出たお腹の骨が細くて小さかった。ごめんなさい。お姉ちゃんがミルクこぼして捨てちゃったからだね。ごめん。ごめんね。

 

  誰かに助けてほしかったけど、お留守番のときは絶対に絶対に誰がきてもドアをあけてはいけないと言われていた。特に幼稚園の先生や、ジドウソウダンジョってところの人が来たら最悪だった。お母さんが言ってた。ジドウソウダンジョの人はあたしやあさみを連れ去って、もう2度とお母さんに会えなくなるようにしてしまうのだ。人間のかたちをした悪魔だって、お母さんがなんどもそう教えてくれた。間違えてそんな悪魔が来た時にドアを開けてしまったらあたしは2度とお母さんに会えなくなってしまう。

 

 

 ・・・・

 

 ・・・・

 

 ・・・・

 

 もうカレンダーに×をつけるのも疲れた。朝がきて、夜がきて、また朝がきて。冷蔵庫の中のものは全部食べた。バターも醤油も古いゼリーも、変な臭いがした玉子も、ジャムも、しわしわのレタスも。何も食べるものがなくなって、お腹が空いたら水道の水をお腹いっぱいになるまで飲む。ゴミ箱の中のうまい棒の袋に少しだけついていた粉も全部舐めた。変な匂いがした卵を食べた時も、いっぱいお水を飲んだときもお腹が痛くなってお尻からおしっこがでるけど、お腹が空くよりマシだった。

 あさみはもうずっと前から動かない。どこからかとんできたハエがあさみに近寄ってくるので、軽くて冷たくなってしまったあさみをあたしは押入れに隠してあげた。ここならハエはこない。

 

 朝がきて、また夜がきて・・・動くとお腹がすくので、ずっと横になっていた。夢のなかで誰かがピンポーンとチャイムを押した気がするけど、夢なのか本当なのかわからない。夢の中くらい何か食べさせてほしいけど、夢の中でもお腹が空いていた。朝がきて、また夜がきて・・・

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

ガチャ・・・

 

 玄関に鍵が差し込まれた音で、あたしは飛び起きた。もう動けないはずなのにどこからか力が湧いてきて、あたしはよろよろと玄関へと向かっていた。

 

 「ただいま」

 

 ニッコリと微笑むお母さんの胸にあたしは飛び込んで、わんわんと泣いた。泣くと怒られるのに、あたしは泣くのをやめることができなかった。どこに行ってたの!?どうしてずっと帰ってこなかったの!?お母さん!お母さん!

 

お母さんはあたしの顔をみてにっこりと微笑んだ。

 

 

 「つみたてNISA Meetup・・・つみっぷよ」

 

 

 

 

 

 このストーリーはフィクションです。おっひょい丸さんが、つみたてNISAを一般の人に広めるには、いろんな方法をとらないといけないと呟いていたので、小説風に宣伝することでつみたてNISAのことをひろく一般に知っていただこうとこの記事を書きました。

 

 

 

もうええわ

 

 

 

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