ストックフォトサービスを提供している会社だ。
2015年9月に上場し、2521円の初値がついている。
公募価格は1870円。
現在は1787円と公募価格を下回っている。
売上は23年には3億2千万だったのが、直近の決算27年12月には13億8千万円と4倍に。
利益も赤字を脱出し、1億2千万円。
従業員は52名。
一人あたりの利益率は230万円とやや低めだけど、悪くはない。
上場企業トップ500の一人あたり営業利益が530万~。
最近ストックビジネスの教科書という本を読んだんだよね。有名なブロガーさんが紹介していて面白かった。自分の会社のあり方にも活かせるし、株の銘柄選びにも参考になる内容だった。
継続的に利益を生み出せるビジネスでかつ他社に販売可能なのがストックビジネスだーと書いてあった。確かに継続的に伸びてる会社にはこの特徴がある。
ピクスタはストックフォト業界で国内ナンバー1だ。
ストックフォトはなかなかいいビジネスモデルで、一般人から写真を投稿してもらい、それをピクスタが仲介する形で販売する。
これが結構使えるサービスで、買い手もほしい画像がピンポイントで数千円から買えたりするから便利なんだよね。
社長の古俣さんも言ってるけど、この仲介サービスというのはインターネットの特徴をフルに活かせているサービス。
写真が集まれば集まるほど、販売チャンスも増えて売上があがる。ジャンルを変えればAmazonのマーケットプレイスに近いビジネスモデルだと思う。
なにせ、写真を自分で集めなくていいわけで、一般の人々が一生懸命ピクスタに代わって投稿してくれる。
ピクスタは広告量を費用対効果を考えながらコントロールしていくだけでずーっと儲かる。
ピクスタの使命はいくつかある。
その1 質の良い投稿者をあつめる
使える写真がおおければ、利用者も増えるからね。ここは他のストックフォトサービスの会社に投稿しないで、ピクスタ専属になれば投稿者が収入面などで優遇されるシステムを設定して、囲い込みを図っている。
その2 写真を売る
集めた写真が売れないと投稿者が離れてしまう。これは日本以外にも海外へ販路を広げることでより広い買い手を集めている。具体的には多言語化に積極的に取り組んでいる。広告も海外利用者向けに出しているのかもしれない。
その3 審査する
この審査が大変だと想像する。クソみたいな写真を送ってくるやつがいるとそれはリジェクトしていかないとクオリティが保てないし、著作権の問題もあるからどうしても人の手がある程度必要。独自のシステムで大量の写真を審査できるようにしたみたいだけど、100%システムに任せるのは危ないからどうしても人件費かかっちゃうよね。
そんなわけで、お金の使い方としては広告費と人件費、この2つをコントロールすればネット上の不動産投資のようにずーっと収入が入り続ける仕組みになっていて、この先、売上と利益がぐいぐい騰がっていくんじゃないかと想像して買ってみた。
5月13日が第一四半期の決算発表となっているので、ここで上にいくのか下にいくのか。。。
ちなみにピクスタには強力な海外のライバルがいるんだけど、定額制のサービスをピクスタでもはじめて以来、猛烈に巻き返している。直近の決算報告によると定額サービスの伸びは460%だとか。
これが非常にいい。
定額サービスは自動更新なわけ。まさにストックビジネス。携帯電話の料金と同じ。この定額サービスが伸びているってのは事業の今後の伸びをかなり現しているんじゃないかな。
かといって単品写真販売の実績も悪く無い。単品写真を購入する人の中には将来定額制に移行する人が含まれているから十分な見込み客をもっていることになるし、経営がとにかく安定する。
健康食品のやずやが急激に伸びたのもやっぱり定期購入からだからね。
と、こんな理由で買ってみました。
さー、握力の弱い俺がどのくらい持っていられるかなー笑